bälls 結成から初ライブまで

2014 DECEMBER〜In The Begining〜

2001年結成のロックンロールバンドThe B.B.BoogieのリーダーでヴォーカルのNobuが動画サイトYouTubeで、片手でギターを弾くおじさんの動画を見る。Nobuは17歳の時(約30年前)にバイク事故で左腕を怪我をして全く動かない状態になってしまった。その為、大好きなギターを諦め長年バンドでリードヴォーカルをやっていた。動画を見た瞬間「片手でもギターってできるのか!?」と脳天に稲妻が落ちる。

その時の動画

ちなみに15歳から事故するまでの2年間ギターを弾いていが、腕前はたいしたことがない。ヤングギターなどの雑誌に掲載されているタブ譜の簡単に出来る所だけちょろちょろっとやるだけであった。スケールも知らないのでアドリブなんて出来るはずもない。

2015 JANUARY〜Black Dog〜

動画を見た直後さっそくギターを始める。15歳の時に中古で買った国産メーカーTokaiのギターを押し入れから引っ張り出す。右手で指板を叩いて音を出すので、右手用のギターを逆に構える。そのまま逆にしただけだと、弦が逆さまになってしまう。(通常太い弦は上にくるが、細い弦が上にきてしまう。)しかし、どうせ何も出来ない状態なので、そのまま始める事にした。その方が、楽器店や友達のギターなど弦を張り替えずポジションを逆さまにしただけで弾けるというメリットがあるためだ。

この動画は、始めて一ヶ月経った時のもの。最初は、まともに抑えられず音すら出なかった。頑張ってたくさん練習をしたというより、楽しくて嬉しくてしょうがなかったので、暇さえあれば毎日何時間でも弾いていた末の結果。そして、やっと何を弾いているか分かるようなレベルになった。

ペンタトニックスケールも覚える。

2015 JUNE〜Damege case〜

3月位からThe B.B.Boogieのドラムの大輔とベースのエンドーを誘い毎週スタジオに入るようになる。動画でも分かるように、まだ立って弾けないしヴォーカルも出来ない。立つと指板が見えなくなり、片手なのでギターが安定しないからだ。弾きながら歌う事は難しすぎる。Brian SetzerやBilly Gibbonsは凄いなあと実感する。ベースのエンドーはThe B.B.Boogieで、ちょっとしたコーラスをする事はあったがリードヴォーカルをとるのは始めて。「俺が弾きながら歌えるようになるまでは、歌ってくれ!」とNobuに半ば強制的に言われ歌うことになる。

2015 JULY-SEP〜Stand Up〜

なんとか立って弾けるようになり、アドリブでソロも弾けるようになる。まだ弾きながら歌えない

2016 JANUARY〜Singing〜

ちょっと前から少しずつ歌えるようになる。バンドをbällsと命名。

2016 APRIL〜On Stage〜

ギターを始めて1年と4ヶ月。福生チキンシャックにてbälls初ライブ。この日はお店の41周年記念で多くのバンドが出演するので、ライブ前のリハーサル無し。ライブの数日前にお店にいってバンドでリハーサル。PAのトシ君が音作りやバランスなどを見てくれた。その結果、リハなしの初ライブだったが大成功に終わった。Nobuは当初、「ギター始めました。みなさん見て下さい!」みたいな演奏発表会的な感じを想定していたが、最初にバンドが音を出したらお客さんが盛り上がってしまった為、体が自然に反応してしまいノリノリでバンドをやった。それにより、間違えたり忘れたりしたが、これこそが、ロックンロールバンドの正しいあり方である。

ライブ3曲目Hoochi Coochie Man。撮影は山口さん